ACFのWYSIWYGメニュー(Full/Basic)をカスタマイズする方法
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この記事ではACF(Advanced Custom Fileds)のWYSIWYGメニューを調整する方法をご紹介します。
個人的にツールバーの定義名称が不明で、調べるのに少し時間を費やしたので取りまとめてみました。
ACFのWYSIWYGにはFullとBasicがある
WordPressの従来の標準WYSIWYGでは一つしかメニューバーがありませんが、ACFではフィールドタイプからWYSIWYGを選択すると、ツールバーが表示されFullとBasicを選択することができます。
標準のFullでは以下のメニュー構成となります。
Basicでは以下の構成となります。
このままでも便利ですが、それぞれ過不足が出てきて調整したくなることも多いと思います。そこでこの記事ではカスタマイズする方法を2種類ご紹介します。
ツールバーをカスタマイズ (プラグイン利用)
手軽に行うにはTinyMCE Advancedの利用がおすすめです。
このプラグインはACFと互換性があり、メニューの項目をFullと連動させ調整することが可能です。メニューはドラッグアンドドロップで行えるので手軽に調整が行えます。
ここでの調整内容は以下のようにそのまま反映されます。とても便利ですね!
また余談となりますが、TinyMCE Advancedの利用メリットはもう一つありテーブル(Table)作成が容易に行えるので導入はACFとも相性がいいです。
ツールバーのカスタマイズ (テーマに記載)
先程はプラグインによるカスタマイズでしたが、WYSIWYGのFullとBasic以外にツールバーを自由にパターン作成が可能です。テーマのfunctions.php内に以下の登録を行います。
<?php
add_filter( 'acf/fields/wysiwyg/toolbars' , 'my_toolbars' );
function my_toolbars( $toolbars )
{
$toolbars['original bar1' ] = array();
$toolbars['original bar1' ][1] = array('bold' , 'italic' , 'underline' );
return $toolbars;
}
?>
すると、以下のようにACF側でもツールバーパターンが増えていることが確認できます。
記事側も確認をすると以下のようになります。
またこのカスタムツールバーは何個でも定義できるので必要に応じて定義を増やせます。
<?php
add_filter( 'acf/fields/wysiwyg/toolbars' , 'my_toolbars' );
function my_toolbars( $toolbars )
{
$toolbars['original bar1' ] = array();
$toolbars['original bar1' ][1] = array('bold' , 'italic' , 'underline' ); // WYSIWYG 1行目
$toolbars['original bar1' ][2] = array('bullist'); // WYSIWYG 2行目
return $toolbars;
}
add_filter( 'acf/fields/wysiwyg/toolbars' , 'my_toolbars2' );
function my_toolbars2( $toolbars2 )
{
$toolbars2['simple' ] = array();
$toolbars2['simple' ][1] = array('bold','link');
return $toolbars2;
}
?>
ツールバーの定義名を確認する
よく使うツールバーのボタン名についても以下まとめましたので、ご参考ください。
太字 | bold | |
斜体 | italic | |
文字色 | forecolor | |
引用 | blockquote | |
黒丸リスト | bullist | |
数字リスト | numlist | |
左揃え | aligncenter | |
中央揃え | aligncenter | |
右揃え | alignright | |
両端揃え | alignjustify | |
リンク | link | |
リンク解除 | unlink | |
テーブル | table | |
インデントを減らす | outdent | |
インデントを増やす | indent | |
元に戻す | undo | |
やり直す | redo | |
段落 | formatselect | |
フォントファミリー | fontselect | |
フォントサイズ | fontsizeselect | |
ツールバー切り替え | wp_adv |
TIPS : この機能を使うタイミング
この機能はいつ使うと便利なの?というところですが、以下などが挙げられるかと思います。
① デザインで元々想定している要素タグが限られている。
(コーディングすらしていないので崩れのもとになってしまう)
② 該当のWYSIWYGエリアで利用してほしくない要素がある。
(デザイン性として運用時に利用してほしくないタグ、例えばテーブルなど)
など。
表示するボタンの数を制限したり、複数パターンを作成して、特定のWYSIWYGではAパターンのツールバー、別の所ではBパターンのツールバーを表示といった利用方法が便利かと思います。比較的大規模サイト向けの際には便利ですね。
また個人的にはプラグインTinyMCE Advancedを有効化の上、テーブルを有効化させつつfunctions.php側でメニューバーを調整するといった方法を必要に応じて採用しています。
ご参考になりましたら幸いです!